川底の森

日々の独りごとです

承認欲求

「何でそんなに自分を下げるんだろう」

とある精神科医を初診で受けた時、私の生活史を丁寧に訊き取ってくださった後の医師の言葉です。

 

「能力の高い部分を使って、自分の世界を築いていけたんじゃないかな」

 

私は自己否定のための言葉はたくさん知っています。

私はこれ以上自分の周囲の人から傷つけられないように、周囲を落胆させ、それが批判や嘲笑の言葉となって自分に刺さらないように、常に自ら低い位置に収まるよう動き、予防線を張ります。

 

あくまでも私の場合なのですが、批判や嘲笑を恐れるのは承認欲求の裏返しなのですね。「非承認」を突きつけられるのが怖い。

 

ちやほやされたいわけではありません。
称賛されたいわけでもありません。
ただ、「居ていいよ」、と、大きな「人間」という枠の中にいることを許されたいだけなのです。

 

そのレベルからの経験が欠落しています。
無自覚のASDとして過ごし、親は「普通の子」と言い張る中、水面下の批判と疎外を突きつけられる人生を歩んできました。

だからこそ「無害だからここに居てもいい?」と、ひたすら、ひたすら、下からお願いするのです。

 

「しかたないから、居させてあげる」という承認が欲しくて。